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上司選択制度 これぞDIか

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先日NHKの番組「あさイチ」で「上司選択制度」という人事制度が紹介されていました。


こちら札幌に本社を置くさくら構造株式会社さんの制度で、その制度を利用して上司を変えた(部署を自らの意思で異動した)入社10年目のベテラン社員と異動元の上司、異動先の上司の思いが語られていたのです。


「あ、私はこの人とは合わない」


このように思った経験が皆さんにもあるのではないでしょうか。


友人関係なら距離を取ればよい。

でも職場の上司となると避けようがない。


こんな状況を変えられずに離職してしまうのはもったいと私は思いますし、

さくら構造株式会社代表の田中氏は「すごく申し訳ない」と思われ、この制度を作ろうと思ったそうです。


この制度の概要は以下の通りです。

 □入社2年目以上の社員が年1回のアンケートで異動の希望を表明できる。

 □原則希望通りに異動できる。

 □管理職の能力や性格をまとめた情報、いわば通信簿が全社員に公開されている。


私はこれを知った瞬間、これぞDI(Diversity & Inclusion)だなと思いました。

通信簿には容赦なく「×」がついた項目を持つ管理職がいるのです。

それは会社が「できないことがあっても良い」、「苦手なことがあっても良い」と認めている証拠です。

いろんな能力があって、いろんな苦手がある個人を受け入れあう。

そしてその情報を元に、異動希望を出すことができる。

DIが実現されていると同時に、大変心理的安全性が高い職場だと思います。


そんな上手くいくはずがない。

前の部署の管理職とぎくしゃくして人間関係に悪い影響がでるのではないか?とお思いでしょうか。


実は前述の入社10年目の社員は異動先で仕事をして、前の管理職の良さを認識することができ、新たに培った能力を持って元の管理職の部署に戻ったというのです。


そして同社様は上司選択制度を導入すると、11.3%あった離職率が0.9%まで減ったそうです。


もちろんどの組織でも通用する制度ではないでしょう。

同社様のように設計という同じ種類の仕事をする社員を多く抱えることが前提になるかもしれません。


それでも学ぶべきことは多く、特に「心理的安全性」については見過ごせません。


貴社は

 「自分はこれが苦手」

 「あの管理職の部署に異動したい」

と言える、そして公表できるようになる前に


会議で

 「現時点でそんな時間も能力もない」

 「それは違うと思う」

 「承服しかねる」

 「こんな方法はどうか」

と一般社員が恐れることなく発言して、議論できる環境・風土でしょうか。


このような発言ができるようになって初めて、真に付加価値のある事業活動ができるのではないでしょうか。


弊社はそのような風土づくりの一助となる全社員参加型の改善活動推進のお手伝いをしております。

ご興味がある方はぜひご連絡ください。

活動事例も過去のブログに掲載しておりますので、ご覧くださいませ。


今回は以下のサイトの情報を参考にさせていただきました。




 
 
 

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