【5S伴走シリーズ④】実は抵抗勢力?

3回目の巡回指導日です。
私は毎回、各部と各チームの推進計画兼実績書に一通り目を通してから、巡回指導に臨んでいます。(ちなみに巡回指導日には推進計画兼実績書を見ながら、進捗を確認しています。)
実は今回は意を決してお伺いしたのです。
なぜなら、全部長にお願いしていたことを一人しか実施しておられなかったからです。
こちらの会社様には、まず初めに5Sについての研修会を実施しています。
・5Sの目的と定義
・整理の手順
・整頓の手順
・清掃の手順
・5S活動の上手な進め方やマンネリ化しない方法 など
今はまだ整理の段階。
そしてなんとしても確立したいのは、5Sプロジェクト活動が終わっても、5Sが自然にできる風土です。
そのためには、自分の職場・机にはどんなものが何個必要で、どんな状態になったら捨てるのか(返すのか)を基準として決めておく必要があります。
具体的には、以下の3つを整理の段階で作ります。
①個人机の管理基準
②不要品基準表
③手持ち基準表
この3つの基準があると、一人一人が要らないものを選定でき、排除し、整頓に移ることができるのです。
逆になければ、個人の判断で好き勝手に物を置いたり持ったりして、場所を圧迫したり、効率的な動きをするのを邪魔をしてしまいます。
ということで、どの部署にも必要なので、全部長にその3つの基準を作成することを推進計画兼実績書に追記するようお願いしていたのです。
しかもこの巡回指導日までに3回も。
そして一人しか追記してくださってなかった。
思いました。
「ああ、部長連が抵抗勢力なんかもね」
5Sをやりたくない人は、表立って「やらない、やりたくない」とは言いません。
なぜならそれは業務命令違反となるから。
だからのらりくらりとやるべきことから逃げるのです。
実施してほしい側からしたら、真向勝負しかありません。
部長連を前に、こう申しました。
「3つの基準を作ってくださるようにお願いしましたが、嫌ですか?」
「もう3回も同じことをお願いしてますし、宿題として記載してありますよね?」
部長連から返ってきた答えは
「会社として統一したものがある方が良いと思って」
なるほど。よくあるご意見です。
言外にあるのは、自分は作りたくないという思い。
私はこのように返答しました。
「では、誰が作るのが一番適していますか?でもそれ以前に、皆さん持っている物は違いますよね?」
この言葉で、部長連は次回までにいつ3つの基準を作るか、推進計画兼実績書に記載することを約束してくれました。
そしてその次回に確認したところ、全部長が約束を守ってくれたのです。
抵抗勢力ではなかったですね。
腹を割って話し合う時間が少なかったようです。
5Sに限らず、どんなプロジェクトを進めるときも、なぜそれが必要なのか、何がネックとなっているのかを話し合い、時には励ましあう時間が必要です。
私自身も勉強させていただきながら、伴走支援をしております。
さて次回は、こちらの会社様の臨機応変な対応力についてご紹介したいと思っています。
どうぞお楽しみに!




コメント