前回は現状把握で分かったことを含め、目標まで設定しました。
先走って対策を考えていたということはありましたが、ちゃんとステップを踏んで問題解決を進めています。
でもやはり最初のスタートで大木センター長が言っていた言葉「巡回作業を短くすることに納得いかない」は、ずっと彼の中でくすぶっていたのでしょう。そして前回会合で対策(巡回頻度を減らす)を先走って着手してしまったがために、それは爆発してしまったのです。
次は特性要因図で保守巡回点検時間がかかる真の原因を探す作業をしようとしても、彼の発言は止まりません。
・丁寧に時間をかけて巡回するからこそ、設備異常を察知できるんだ。
・設備が壊れて最初にクレームを受けるのは僕なんだ。誰かそれを代わってくれるか?
・だいたい削減して余った時間を何に充てようというのか。
これらはテーマ選定の時に出てきた彼の言い分です。それら一つひとつにメンバーが応対しましたが、彼の発言は止まりません。
このテーマで行くと決めた時の約束がありました。
それは「保守巡回点検時間の削減というテーマでも必要と分かれば時間は増やす。」です。
それを助ける手段として、大木センター長が受けているクレーム内容の記録を以前私からお願いしていたのですが、それは着手してもらえていませんでした。
とても残念なご対応ですが、これほど大きな不満を示されたらチームとして話し合わざるを得ません。
それに点検時間が不必要に長いのかが事実として明らかになっていないのに、巡回頻度を減らされてしまった大木センター長の不満は良く理解できました。
まず、今分かっていることの対処を話し合いました。
現状把握ではベテランの村上さんは点検シートを持参せずに巡回されていたとのこと。これは早く作業ができるかもしれないが、必ず点検シートは持っていくことで決定しました。
そしてこれからの活動の中で、やはり点検時間を減らすべきでない事象が出てきたら、むやみに時間は減らさないことを約束しました。
1回2時間のご指導時間の約半分を費やしてしまいましたが、小さなグループでは必要なことです。残りの時間は特性要因図で真の原因を探し出すため、私がファシリテーターとなって作業を進めます。
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